4.タイヤによる低燃費向上
低燃費タイヤは転がりにくいタイヤと比べて、より少ないエネルギーで回転するというメリットがあります。そして、雨の日でも安心して走れるように一定以上のウエットグリップ性能も保っています。
転がりにくいタイヤは回転するとき、進行方向と逆向きに抵抗力が生まれるので、この抵抗力が少ないタイヤほどよく転がり、たくさん燃料を使わなくても多くの距離が走行できるというわけです。
少ない燃料で走行するということは、CO2の排出も削減できるということであり、環境貢献にも寄与することになります。
一般的に転がり抵抗性能とウエットグリップ性能は相反する関係になります（進む性能?ウエット路で止まる性能）。
一方の性能をあげること、はもう一方の性能の低下となるため、低燃費タイヤは転がり抵抗性能だけでなく、ウエットグリップ性能と併せて考慮されることになりました。
ラベリング( 表示方法) 制度について
転がり抵抗性能とウェットグリップ性能の両性能をグレーディングシステム（等級制度）に基づく表示を行い、情報提供を段階的に開始します。
タイヤは回転すると進行方向とは逆の方向に抵抗力が生まれますが、これを転がり抵抗といいます。
タイヤの転がり抵抗は、A 走行時のタイヤの変形、B タイヤと路面との接地摩擦、C タイヤの回転に伴う空気抵抗の3つの要因から構成されています。転がり抵抗を少なくすることで、低燃費への貢献とCO2の排出削減につなげることができます。一般にタイヤの転がり抵抗があがれば雨の日のグリップ力は相反するもので、濡れた路面では、さらにグリップ力が低下し止まりにくくなる傾向があります。しかし近年の溝(パターン)の改良やタイヤの材料の進化など、技術革新によって性能が向上しています。
