2.ホイールの役割
ホイールはタイヤと車体をつなぐという大切な役割を持ったパーツです。
タイヤが性能を最大限に発揮できるのは、クルマに合ったホイールにしっかり装着されてこそです。
ホイールに求められる性能は下記のとおりです。
タイヤやホイール・サスペンションなどの走行中に常に動いている足回りの部分を総称して「バネ下」と呼びます。バネ下の重量軽減はクルマの運動性能向上などに大きな効果があり、バネ下重量1kg軽減の効果は、ボディー10kg、20kgの軽減と同等の効果があると言われています。多くの方がファッション性でホイールを選びます。自分の好きなデザインのホイールを履いて、自分のお気に入りの足回りにしたいという考えは、好きな洋服を着るときや、お部屋のコーディネートを楽しむときの気持ちと一緒です。デザイン性だけでなく、機能性がアップするのもホイールのもう一つの特徴です。
ホイールなしで車体を支えることは出来ない
仮に、ホイールを装着していない状態でタイヤを装着したとしても、それだけでは自動車を走らせることも自動車を支える事もできません。
ホイールの支える力があってこそ、タイヤもその能力を十分に発揮する事が出来ます。各タイヤメーカーが、低燃費やスタッドレスなど様々なタイヤを開発してくれていますが、基本的に「ホイールに装着する事」が大前提となっています。それだけホイールが重要なパーツである事を意味しています。
放熱性能
タイヤと自動車を結ぶ、それがホイールの最大の役割ですが、ホイールの役割はそれだけではありません。放熱性もその一つと言えます。タイヤとホイールを外した状態を見みるとブレーキローターがあります。これがブレーキと連動する事によって自動車を止める事が出来るのですが、自動車が動くという事はエネルギーが発生します。
これをブレーキによって、動的エネルギーを熱エネルギーに放熱する事で自動車のエネルギーをゼロにする事になるですが、ブレーキシステムを冷却しなければなりません。
ホイールのデザインがどれも風通しの良いものとなっているのは放熱を意識しているからです。密閉されているホイールというのはほとんどありません。
